こんにちは
ドル円について今後どうなるかを分析してみましょう(急速に拡大しているTGA残高に注目しつつ)
【5月-6月のドル円】110円手前を天井に、104.80円程度に。
・Fedによる潤沢なドル供給
・低金利環境のため商品販売がのびず、新規資金の流入が限定
・年金の押し目買い(下値サポート)
・TGA残高の増加(下値サポート)
【4月のドル円についておさらい】4月に入ってから概ね107円から109円のレンジで推移。米ドルに対するリスク回避に伴う現金化の動きはFedの大規模ドル供給により、一旦落ち着いたように見えます。基本的なドル円の動きはコロナウィルス関連に伴うヘッドラインを中心とし、ドルインデックスに連動している。直近では投資家のリモートワークが増えたこともあり、取引量も限定的。
Investing.comを使用。DXYとドル円は連動して推移。MACDのテクニカルてきには弱いながらもGクロス(非常に弱い)。
ポジショニングではCFTCデータを見れば、円ロングポジションが若干増加しているが過去と比べても大きく偏りが発生しているとは言えない。また、生保の販売に関しても低下している(3月の混乱を受けてリスクアセット価値が毀損して、積極的にリスクをとれない)。ドル安を抑制するものとしては、米財務省一般口座(TGA)残高は拡大中、直近で5,000億ドル増加、中小企業支援策(PPPローン・プログラム)支出を見越して資金調達しようと米財務省がCMB(キャッシュ・マネジメント・ビル)発行を大幅に増やしているため。国債発行によって債権者から集められた資金はTGAに預け入れされるが、速やかに引き出され他のプログラムに充当される。もし、TGAからの資金引き出しが少なくなれば実質的な量的緩和の引き上げに繋がり、米ドル流動性低下となる。Fedが実施した流動性供給のうち約25%がTGA残高により相殺されている。Fedのレポ・オペレーションがさらにペースを落とせばTGA比率が増加する。TGA残高はPPPローンやSBAローンに関連した支出が始まれば、TGA残高の低下が始まる可能性がありますので注視しましょう。
https://fred.stlouisfed.org/series/WTREGEN TGA link
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